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2019-08

孵化前

『トランスフォーマー2』『ハンコック』『アイアムレジェンド』『アイアンマン』『AVP2』……近所のGEOが「旧作100円セール」をやっているので微妙な新古作品ばかり見ている。昨日は『スターシップ・トゥルーパーズ2』を。これは04年日本公開なので新古とは言い難いか。VFXの大御所フィル・ティペットが監督。初監督作品だそうな。一作目の「バグ対人間」の惑星間戦争的な大掛かりな設定から、『エイリアン』みたいな密室クリチャーものに変更。うーん、低予算を感じさせる。クリチャー表現は一作目ほどの衝撃はなし。ストーリーはちょっと展開が速いというか、消化不良気味のように感じたけど、最後まで見ると一作目同様皮肉が効いておりまずまず。飽きなかったし、『3』も視るとするか。

 本日は午前中に家事をしながら長めの原稿をあげる。そして息抜きと買い物のために午後から赤羽に出る。mp3プレイヤーからはトン・ゼーのメカニカルな反復吃音ボッサ。意想外に前衛性は感じない。ボッサの範疇に収まる。もちろんそれは肯定的な意味だ。ここら辺の説明で言葉が饒舌流暢に流れ出(いず)るとき、それ即ちトロピカーリアを聴き込んだ時、ということになるのだろう。

 買い物を済ませてから駅前の老舗喫茶店に潜り込む。コーヒーを啜りながら村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー『ロング・グッバイ』軽装版。ここのところ小説は古川日出男の長編ばかり読んでいたので、すこし軽いものも読みたくなり。とは言え、解説も含めると700頁もあるか……。学生時代読んだ作品だし、本筋ではない細部の描写を味わってみようと思う。

 赤羽を出てからは、真野恵里菜のアルバムではなくシングルを年代順に聴きながら、北赤羽~浮間舟渡を通って志村坂上の自宅へ。一枚のアルバムの中で歌手として孵化の様子を見事に演じた彼女の『Friends』は傑作であるとは思うけれど、今暫くはインディーズ・シングルや「水色想い」「ジャスミンティー」の恥らいを含んだモノクロームな世界を味わいたい気分。
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vivahiko

Author:vivahiko
横浜市出身。法政大学文学部哲学科卒業。既婚。一男一女に恵まれる。かつて人文科学系/サブカル系書籍編集者にして、モーヲタ(モーニング娘。ヲタク)でした。ここでは主にハロプロを中心とするアイドル音楽批評を書き連ねてみたいかと。
twitter:http://twitter.com/vivahiko

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