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2019-10

トロピカ~ル(以下略)


最近トロピカリア(トロピカリズモ)を巡る音楽を聴いています。以下に主に聴いているアーティストと作品を掲げます。

・Os Mutanes
 『Os Mutantes』(1968), 『Mutantes』(1969),『A Divina Comedia Ou Ando Meio Desligado』(1970),『Tecnicolor』(1970),『Jardim Eletrico』(1971),『Mutantes e Seus Cometas no Pais do Baurets』(1972),『 A e o Z』(1973),『Tudo Foi Feito Pelo Sol』(1974), 『Ao Vivo』(1976).
 
 20年程前に1stと2ndを聴いたままにしていたロック・バンドです。当時は「ブラジルで『サージェント・ペパーズ』やってるグループ?! 何故?!」とか「2ndのジャケヤバくね!!!!!!!!」とかStrange文化の文脈で受け取っていました。一緒に聞いたのがセパルトゥラ だったし(笑)。現在は歴史的なパースペクティブに基づいて聴いています。アシッドなサイケ・ロックからシアトリカルなプログレッシブ・ロックまで、北半球のロックの進化を一身に体現しているグループ。トロピカリア(トロピカリズモ)を考える上で非常に重要な存在ではないかと思う。



・Gal Costa
 『Domingo』(1967) ,『Gal Costa』(1969),『Gal』(1969),『Legal』(1970).

 ボサノヴァの女王みたいなイメージを抱いていたら、ソロの初期は意外にサイケしていて一時期愛聴していました。これもMutatesと同時期に聴いていましたが、今回再聴。



・Tom Ze
 『Grande Liquidacao 』(1968),『Tom Ze』(1969),『Tom Ze』(1970),『Complexo de Epico』(1973),『Estudando o Samba』(1976),『Passagem de Som』(2000),『Estudando o pagode』(2005),『Danc-Eh-Sa (Danca dos Herdeiros do Sacrificio)』(2006),『Estudando A Bossa Nordeste Plaza』(2008).

 「MPBのフランク・ザッパ、キャプテーン・ビーフハート」なんて言葉もあるお方。ちょっと気合を入れて集めたいし、聴きたい。00年ごろと06年ごろでしょうか、好事家に一時期騒がれていました。作曲法が独特のようです。彼の自伝映画があるらしいのですが、是非見たいですね。



・V.A.
 『Tropicalia ou Panis et Circensis』(1968).

 ここから全てははじまった。

 カエターノ・ヴェローゾは常に聴いているので除外。カエターノ・ヴェローゾの著作は邦訳でないんですかね? アルバム『 Livro 』のころに出した本。


ビートルズは公式音源は(多分)ぜんぶ聴きました。もう少し聴きたいと思います。

感想:初期がよろしい。パンク。『サージェント・ペパーズ』は良くない、粗が目立つ。
ホワイトアルバムのヒリヒリした崩壊感覚が素晴らしい。ライブがかっこいいですね。ハンディ・ラジカセで聴くとゴキゲンでしょう!

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『アラビアの夜の種族』

●『アラビアの夜の種族』面白すぎる。ヤバイ。不眠不休で読みきったる!!!!!(眠りを拒んだアーダムが如く)。
 喫茶店読み、図書館読みを既に試みたので、これより電車読みに移行する。電車読みとは→最寄の駅から電車に乗り、終点まで降りずに読書。終点で逆方向に乗り換え(ここで良席ゲット)再び読書。最終的には、乗車駅より二駅程離れた駅で降車し、徒歩で帰宅。電車内では何故かサテンや図書館に比し、読書の集中力が格段に向上する。(091228)

●『アラビアの夜の種族』やっと半分位。「災厄の書」やら「砂の書」やらいちいちエドモン・ジャベスくさい。つうかジャベスはエジプト出身だし設定的にも下敷きにしてるっしょ。しかしディアスポラの民たる悲劇のお話はなさそう、今のところ。面白くて興奮してるけどいったん寝る。(091229)

●『アラビア~』メモ:やっと400頁超え。スピードが出ないのは修辞も(ある程度)舐めるように味わっているから。非常に高度な表現力。破綻、襤褸はいまだ二桁に届かず。だいぶメタ・フィクショナルな結構が前景化してきた。とは言え実験的な言語遊戯のそれではなく、骨太な物語性を保持したそれであり、読みやすい。
 むしろ話についての話という構造こそがこの作品においての物語性の源泉なのかもしれない。批評ではなく擬態。異化相対化解体ではなく保持強化再生産。ここそこに入れ子型に仕掛けられた罠たち。だがしかし、唐突に暴力的な放擲の予感……。(091230)

●『アラビアの夜の種族』読了。思ったより時間がかかる。物語は事前の予想よりも過不足ない形で終了した。暴夜(アラビア)の闇黒の中で、書物/建築/都市/戦争が物語られる永遠の幻夢譚。表現力が凄まじい。微細な具体物への描写から抽象的なイメージの奔流まで、止む事を知らぬ豪華絢爛、華美艶麗な言葉の大伽藍が逆立しながら構築されている。死ぬまでにあと3回は読めるだろう。『ドクラマグラ』『黒死館殺人事件』『死霊』の次位を占める、と評価し得る。次はシーケンシャルな流れを無視して細部の拾い読み。微分の悦楽を堪能。(100104)

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vivahiko

Author:vivahiko
横浜市出身。法政大学文学部哲学科卒業。既婚。一男一女に恵まれる。かつて人文科学系/サブカル系書籍編集者にして、モーヲタ(モーニング娘。ヲタク)でした。ここでは主にハロプロを中心とするアイドル音楽批評を書き連ねてみたいかと。
twitter:http://twitter.com/vivahiko

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