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2017-10

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腹立松浦

バックにハロプロ・メンバーを従えた松浦さん。

歌うはあややヲタにはお馴染みの「I Know」。

フィリーソウル風のノリのいいサウンドと
頭上で丸を作る振り付けがキャッチーで
ライブでは欠かせないナンバーでございますね。

初見のファンでもフリ真似できます。(やると楽しいよ!)

しかし、上の動画を見てちょっとカチンときてしまった。


偉そうなんである。

貫禄ありすぎなんである。

みなさんももう一度見てください。

ハロプロ・メンバーをバックに従えて、
女王様の風格といえば聞こえはいいが、
上から目線がモロ出しじゃないすか? あややさん。

バックのメンバーに対してだけでなく、
客席にも上から目線が透けて見える。

「ハイ、ハイ盛り上げてやるよ」って言われてるみたいだ。
松浦さん、心から楽しんでないでよなぁ、どう考えても。

終わったあと、どこに食事に行くのか考えながら歌ってそうな気がするわ。
充満する小手先感。掌で転がしすぎですよ。

彼女の能力の高さには文句のつけようがないんだが、
なんか癪に障るなぁ。腹立つわ。

まぁいいかぁ。

それも松浦亜弥だ。
特にオチもない。

それも松浦亜弥つうことで。
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『AI KAGO meets JAZZ』を聴く

『AI KAGO meets JAZZ』を聴いた。

英語も歌唱も確実にスキルアップしているのだろうけど、加護ちゃんのボーカルの特色やタレント性を生かす形の楽曲とはなっていないと感じざるを得なかった。

生硬な英語に本格的にJAZZYなバック。バックのレベルは高く、ハロプロ時代のなんちゃってトラックではない。しかし、そこに届くには加護ちゃんのボーカルの実力がイマイチ足らず、結果としてアルバムトータルでは、チグハグで未熟な印象を受けてしまうのだ。

そんな楽曲たちの中で、群を抜いて良かったのは日本語で歌われるボーナストラックの「17歳よさよなら」(Wでも取り上げていた)。舌っ足らずさを残したスイートな声が踊るアンニュイなマンボ歌謡。これはキュートな曲だ! 

彼女の魅力を生かすには、中途半端な本格志向よりも、こうしたポップなコケティッシュ路線じゃないだろうか?! 背伸びしてここまで無理して頑張りましたではなく、もともと持っている魅力を磨いて拡大する方向にすべきだろう。彼女ははじめから余人を持って代え難いものを持っているのだから。英語も歌唱も確実にスキルアップしているのだろうけど、その見せ方に難あると思う。

ただ、こうしたチャレンジは今後の彼女のためにはなるだろう。

加護ちゃんのサバイブの仕方がとても興味深い(僕は彼女には芸人の意地、怨嗟のようなものを感じる)ので今後も追うつもり。頑張れ!!



気になってyoutubeでライブの映像を見たらCDよりもいい感じでした。
進化中ということなのかなー。
http://www.youtube.com/watch?v=KbtChZNVHS4&feature=related


やはりアルバムでジャズをリリースするのは早すぎた、というのが素直な感想です。
声はやや青みが増したとは言え、まだまだ桃色の甘さを持っているのだから、
そうした持ち味を活かす路線で頑張ってほしかったです。

つんくっぽさ(旅先メモ)

旅先でのメモ

●旅先ヘビーローテ・ミュージック

Mandre/SOLAR FIGHT
ANDROMEDA MEGA EXPRESS ORCHESTRA/TKAE OFF!
Caetano Veloso/SINGLES
松浦亜弥/想いあふれて
Buono!/Cafe Buono!
Buono!/Buono!2

この他にはビートルズやバッドフィンガーなど。松浦は前の日記に書いた曲をヘビーローテ。Buono!は、歌い出しが「ジェラス・ガイ」な「星の羊たち」がいいかな。これ、橋本淳、筒美京平コンビなのね。後は「ロックの神様」、「OVER THE RAINBOW」、「Goal」(ストリングスがイイネ!)の三曲をヘビーローテしていた。ミディアム・テンポのロック・バラードっぽいのが気分。

そこで考えたこと。

現在の松浦もBuono!もつんくっぽさがなくて良い。やりたいことがハッキリしている。
もちろんプロデュースがつんくではないからなのだが、その意味するところを考えてみた。

つんくが神曲を連発していたのは、試行錯誤していた作家としての黎明期。それは手探りでつんくなりに好みのポップスをコピーして作品を仕上げていた時期だ。外部に参照点を設けることで、つんくのコテコテ・ベタベタのキャッチーさが中和されていたように感じる。
その後、流行作家としての制作システム(と評価)が確定してからは、残念ながら品質はガタ落ちしてしまった。つんく的なるもの(表現性とシステムの両面)の誕生とともに音楽性は閉じて、何とも形容し難いつんくのベタさ(シャ乱Q時代のつんくのメイクを想起せよ)が煮詰まった作品が連発されるようになった。

つんくができなかったことはふたつある。
1 音楽性の面では不安なまま、外部に参照点をおいて作品を制作し続ける。
2 職人技に徹する。同じことを延々とやり続ける(中途半端なチャレンジを放棄する)。

優れた表現というのは、原理的に常に緊張やストレス、闘争の上にしか結実しないということだろうか。もしくは職人芸に徹しない事の凡庸さか。

いずれにせよ、記名的作家性の誕生とともに表現が閉じるというのは興味深い現象だと思う。

後藤時子さん

99年三女真希がモーニング娘。に合格して以降の時子さんの10年。

それはどんな人生だったんだろう?

早くに夫を亡くし、女手ひとつの居酒屋経営で地道に子供たちを守る日々。
平々凡々な日々。

そこに突然転がり込んだ娘の大成功。
真希の加入した「LOVEマシーン」一曲でモーニング娘。は
アメリカンドリームでもありえないような大復活劇を演じる。

しかし、姉を追うように芸能界に入った弟が問題を連発した。
そして弟の引退と同時期に姉の輝きも陰りを見せ始め……。

「興亡」つまり「栄光と衰退」を英語でrise and fall ofなんて 言うけど、
後藤家をまとめる立場の時子さんは、
まさにrise and fallを体言していた人生だったのではないだろうか?



非常に複雑な心境だ。言葉にまとまらない。

初期娘。における後藤真希の奇跡の軌跡に酔い痴れた者は決して少なくないはずだ。

身内であれば、より直接的な影響があっただろう。

しかし、パーティーは永遠には続かない。

「おあいそ」となった時、ヲタならば推しを代えればすむ事であるが、家族ではそうはいかない。

上昇/常勝の奇跡が止まった時、そこに起きたのは一体……



ここで、いや、ここからこそ、後藤の復活劇を見てみたい、
というのは強欲に過ぎるだろうか?

状況は極めて厳しいものに思える。

しかし、ここから奇跡の第二章の幕開けを見せてほしい。

強く生きてほしい。生きねばならない。

後藤真希がもう一度、笑顔で歌える日、それを願ってやまない。



謹んで後藤時子さんのご冥福をお祈りします。


モーニング娘。「女が目立ってなぜイケナイ」レビュー

ああそう言えば、きちんとモーニングの新曲を聴いていなかったな、と気付き、マイミクさんの日記から飛んで、YOU TUBEでじっくり聴いてみた。

そう、かつてあれ程恋焦がれたモーニング娘。の新作リリース――初O.A.日を待ち焦がれラジオの前に正座して聴いたり、それでも我慢できず伝手を辿ってサンプル盤を入手し貪るように聴きまくったりした――は、ここ数年、僕にとって「ああそう言えば……」という存在になってしまっている。忘却に蝕まれつつあるぼんやりとした関心。別れた恋人の誕生日のようなものと言えばいいのか。しかし、真野のアルバムは傑作だったし、モーニングの前シングルもまずまずの出来だった。もしかしたら焼けぼっくいに火がつくだろうか? そんな期待をほんの微量だけ込めつつ今回の新曲に臨んだ。

まず最初に感じたのは、全体的にとっ散らかった印象だ。フラメンコとスビズバ・スキャットの残滓が見て取れないことはない。しかしトータルで何をやりたかったのか? 意図が見えにくい。

サウンドを言葉で外面的に綴るとすれば、モーニングの「3、2、1 BREAKIN'OUT!」――中期ビートルズ・サウンドをサンプリング以降の方法論で再解釈した、なかなかの佳作だと思う――からビートリッシュな要素を抜いて、往年のTV番組「カリキュラマシーン」(「ティンティンTOWN!」の原型か?)のオープニング曲(マイミクさんも指摘していたけど、確かに似ている箇所はあるね)を接合した感じ、とでも形容できるだろうか? 

「カリキュラマシーン」においては、スキャットでスピーディーに歌われていたメロディが、ここではシンセとアコギに置き換えられており――随分と忙しいギターの奮闘にもかかわらず――ナンセンスのユーモアから来るグルーヴィーさは失われてしまっている。スピード感ではなく、ただ落ち着かない印象をもたらしているだけだ。そしてその慌てた感覚、座りの悪さはそのままサウンド全体の印象にもなっている。

一方で歌詞も記憶に残らない。ヴァース、コーラス、ブリッジ……どこにもキャッチーさを見出せなかった。

娘。たちのボーカルは魅力的に映える要素を持ち合わせていると思うが、サウンドとリリックスの両面において、この曲で彼女たちの持ち味を生かせているとは言えないように思う。

何かにトライしている感触は伝わってくるが、それが成功しているようには響いてこない。敢闘精神が先走っているという意味では、c/w向きの曲ではないだろうか。少なくともサビやイントロを鼻歌で口ずさみたくなるような気分にはならないのは確かだ。残念ながらマジックは感じない。

時間があれば、Buono! や真野恵里菜――外部スタッフをメインで起用した彼女たちは近年のハロプロにおける音楽的成功例だと思われる――の魅力と比較して書くつもりだが、ここ数年のつんくの作品は言葉にしづらく、非常に閉じた印象を受ける(余談になるが、アイドル・ポップスは言葉で描写しやすいものほど魅力的なものになるではないか? ということを最近考えている)。そうしたつんくの音楽的自閉性がそのまま出てしまった典型的な例だろう。

「ああそう言えば」からの脱却はまだまだ先のことかもしれない。


▲作詞作曲:つんく、編曲:鈴木Daichi秀行


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プロフィール

vivahiko

Author:vivahiko
横浜市出身。法政大学文学部哲学科卒業。既婚。一男一女に恵まれる。かつて人文科学系/サブカル系書籍編集者にして、モーヲタ(モーニング娘。ヲタク)でした。ここでは主にハロプロを中心とするアイドル音楽批評を書き連ねてみたいかと。
twitter:http://twitter.com/vivahiko

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